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三角持ち合いのだましを見抜く6つの方法|ブレイクの見極め方や3つの種類について解説!

三角持ち合いのだましを見抜く6つの方法|ブレイクの見極め方や3つの種類について解説!

三角持ち合いとはその名の通り、チャート上で三角形を形成するチャートパターンであり多くのトレーダーに注目されています。

三角持ち合いのブレイクした方向に順張りをすることがセオリーですが、そのセオリーを信じてエントリーしたのにうまくいかなかった経験があるトレーダーも多いのではないでしょうか?

三角持ち合いはかならずしもブレイクした方向にトレンドが発生するのではなく、「だまし」が発生する可能性もあるのです。

「三角持ち合いのだましはどのようなケースで発生しやすいのか?」

「三角持ち合いのだましを回避する方法はあるのか?」

「三角持ち合いのだまし」と聞くと上記のような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?

この記事では、三角持ち合いの概要やだましになりやすい3つのケース、6つの回避方法など以下7項目で詳しく解説します。

  • 三角持ち合いとはどのようなチャートパターンなのか
  • 3種類ある三角持合いの見つけ方
  • 三角持ち合いのブレイクがだましになることがある
  • 三角持ち合いがだましになりやすい3つのケース
  • 三角持ち合いのだましを回避する6つの方法
  • Funded7で三角持ち合いを使いこなす
  • まとめ

三角持ち合いとはどのようなチャートパターンなのか

三角持ち合いとは、高値を切り下げ、または安値を切り上げて価格の変動幅が徐々に小さくなっていき、チャート上で三角形を形成するチャートパターンです。

三角持ち合いはトレンド中盤で形成されるケースが多く、三角持ち合いがブレイクした方向にトレンドが進みやすいことで一般的に知られています。

三角持ち合いの基礎したがって、三角持ち合いが形成された場合、上下どちらにブレイクするかが多くのトレーダーに注目されています。

三角持ち合いが形成される理由

三角持ち合いが形成される理由は、市場参加者の心理で説明ができます。

トレンドが発生している相場では、ある程度価格が伸びると利益確定をするトレーダーと新規エントリーをするトレーダーのポジションが拮抗します。

このような拮抗の状態を見て、次にトレンドが発生するまで様子見するトレーダーが増えると市場参加者が減り、価格の変動幅がなくなります。

その結果、三角形のレンジ(持ち合い)が形成されるのです。

3種類ある三角持合いの見つけ方

三角持合いは大きく以下の3種類があります。それぞれの特徴や見つけ方について解説します。

  • アセンディングトライアングル
  • ディセンディングトライアングル
  • シンメトリカルトライアングル

アセンディングトライアングル

アセンディングトライアングルとは、上値が一定で下値が徐々に切り上がる形状の三角持合いです。

上値は一定にもかかわらず下値が徐々に切り上がっていることから、買い手の勢いが増していると判断できるので「強気の三角持ち合い」とも呼ばれます。

アセンディングトライアングルは、上昇トレンドの初期または中盤で見つけることができ、上値を抑えているレジスタンスラインを突破したタイミングで「買い」がセオリーです。

ディセンディングトライアングル

ディセンディングトライアングルとは、下値が一定で上値が徐々に切り下がる形状の三角持合いです。

下値は一定にもかかわらず上値が徐々に切り下がっていることから、売り手の勢いが増していると判断できるので「弱気の三角持ち合い」とも呼ばれます。

ディセンディングトライアングルは、下落トレンドの初期または中盤で見つけることができ、下値を支えているサポートラインを下抜けたタイミングで「売り」がセオリーです。

シンメトリカルトライアングル

シンメトリカルトライアングルは、上値が切り下がって、下値も切り上がった結果、上下対称の形状になる三角持合いです。

シンメトリカルトライアングルは、買い手と売り手の勢力が均衡していることを示していることから、どちらの方向にもブレイクする可能性があります。

シンメトリカルトライアングルはトレンドの中盤に発生する傾向があり、ブレイクした方向に順張りをするのがセオリーです。

三角持ち合いのブレイクがだましになることがある

三角持ち合いを形成するラインをブレイクした方向にトレンドが発生するので、三角持ち合いのブレイク方向に順張りすることがトレードのセオリーです。

しかし三角持ち合いをブレイクしたにもかかわらず、その方向に価格が伸びない「だまし」が発生するケースもあるのです。

たとえば以下のチャートの場合、シンメトリカルトライアングルを一度上方向へブレイクしたにもかからず、再度大幅に下落していることが分かります。

三角持ち合いのだまし三角持ち合いがどのような条件でだましとなりやすいのか、そしてだましの回避方法を知っておくとトレードの精度をさらに高められます。

三角持ち合いがだましになりやすい3つのケース

三角持ち合いがだましになりやすいケースとして、以下の3つが挙げられます。

  • 上下のラインが綺麗に引けない
  • 短期足のみで三角持ち合いを確認している
  • 突発的な経済ニュースによって三角持ち合いがブレイク

上下のラインが綺麗に引けない

三角持ち合いを形成する上下のトレンドラインが綺麗に引けない場合、そもそも引いた三角持ち合いが間違っている可能性があります。

たとえば以下チャートの場合、最初は青色ラインが上値のトレンドラインに見え、一時的に上方向に価格がブレイクしていることが分かります。

しかし、正しくは緑のラインであり、上にブレイクはしていないので買いエントリーはできないのです。

三角持ち合いのライン間違った三角持ち合いのブレイクを参考にしても、その通りにトレンドが発生しない可能性が高いので注意が必要です。

短期足のみで三角持ち合いを確認している

1分足や5分足などの短期足のみで形成されている三角持ち合いのブレイクはだましになりやすいです。

チャートパターンがセオリー通りになるかどうかは、多くのトレーダーがそのチャートパターンに注目しているかどうかに関わります。

短期足では、三角持ち合いなどのチャートパターンが頻繁に出現するため、細かな短期足の三角持合いまで注目しているトレーダーの数は上位足に比べて少なくなります。

したがって、短期足の三角持合いのブレイクはトレンド発生シグナルとならない可能性が高いのです。

突発的な経済ニュースによって三角持ち合いがブレイク

突発的な経済ニュースや予期しないイベントが発生すると、市場が一時的に大きく反応し、三角持ち合いをブレイクすることがあります。

たとえば、中央銀行の幹部が予期せぬコメントをした場合に価格が一気に動いたものの、影響が限定的であれば、価格は再び元のレンジに戻ることがよくあります。

一時的に市場参加者の反応が価格を動かしても、強いトレンドを形成するほどの影響力を持たないケースの場合はだましとなる可能性が高いので注意が必要です。

三角持ち合いのだましを回避する6つの方法

三角持ち合いのだましを回避するために役立つ方法として、以下の6つを解説します。

  • 三角持ち合いのラインの引き方をマスターする
  • ローソク足の確定や反発をしっかり確認する
  • 上位足の相場状況も確認する
  • テクニカル指標と組み合わせる
  • 何が要因でブレイクをしたのか分析をする
  • シンメトリカルトライアングルのエントリーを避ける

三角持ち合いのラインの引き方をマスターする

三角持ち合いを形成するトレンドラインは、特にトレーダーごとにズレが生じやすいです。

以下のポイントを意識して正確なトレンドラインを引くことを意識しましょう。

  • ラインが価格に複数回タッチしているか
  • なるべくローソク足の実体ではなくヒゲベースで引く
  • そもそもトレンドラインを引くことが正しいか

最低でも3回以上そのトレンドラインで価格が反発していることを確認できると、多くのトレーダーが意識しているラインであると分かり、信頼性が高いです。

また相場においては高値・安値が多くのトレーダーに意識されるポイントなので、ローソク足の実体ではなくヒゲベースで引くことがおすすめです。

ローソク足の確定や反発をしっかり確認する

三角持ち合いのブレイクやタッチのタイミングでローソク足の確定を焦らずに待つこともだましを避けるためには重要です。

たとえば、以下のディセンディングトライアングルの場合、ローソク足の確定を待つことでヒゲ部分でブレイクしただましを避けられます。

三角持合いひげのだましまた三角持ち合いへの回帰を狙った押し目買いや戻り売りをする際は、しっかりと反発しているか確認することも重要です。

反発しているか確認したうえでエントリーすると、損切りラインも明確になる上、だましとなる可能性を抑えられるでしょう。

上位足の相場状況も確認する

三角持ち合いが発生した時間足だけでなく、さらに上位の時間足の相場状況を把握しておきましょう。

たとえば、以下のように三角持ち合いではなく、レンジ相場として捉えることが正しいのではないかと迷う場面があります。

三角持合いレンジこのような場合、上位足ではどのような相場状況であるのかを確認することで、チャートパターンを正しく捉えるために役立つのです。

テクニカル指標と組み合わせる

三角持ち合いのだましを回避するために、インジケーターなどのテクニカル指標と組み合わせることも効果的です。

たとえば三角持ち合いを上にブレイクしたタイミングで、ボリンジャーバンドが拡大していたり、RSIが30を下から上に上回っていたりするとだましとなる可能性は低くなります。

テクニカル指標が表す売買シグナルと、三角持ち合いのブレイク方向が合っているかどうかも確認しておきましょう。

何が要因でブレイクをしたのか分析をする

三角持ち合いのブレイクの要因を分析することで、単なる市場ノイズによるだましなのか、それとも大きなトレンド転換または継続なのかを見極める際に役立ちます。

特に経済ニュースやイベントがブレイクの要因である場合、影響の大きさを判断することが重要です。

たとえば市場から注目度が高い経済指標によってブレイクしたのであれば、そのブレイクがだましである可能性は低いと考えられます。

経済指標の影響度を分析することが難しい場合は、ニュース発表前後の時間帯の取引を控えて、価格が安定してからエントリー判断をするとリスクを抑えられます。

シンメトリカルトライアングルのエントリーを避ける

シンメトリカルトライアングルは、買い手と売り手の力が均衡しているため、どちらにブレイクするか予測が難しく、だましも発生しやすいです。

一方で、アセンディングトライアングルとディセンディングトライアングルは、ブレイク方向が決まっているので、トレード判断もシンプルです。

三角持ち合いを使ったトレードに慣れていない場合は、シンメトリカルトライアングルのエントリーを避けることも一つの手です。

Funded7で三角持ち合いを使いこなす

まとめ

この記事では、三角持ち合いというチャートパターンにおける「だまし」をテーマに、だましの原因や回避方法などについて詳しく解説しました。

三角持ち合いはトレードで役立つチャートパターンの一つですが、だましになってしまうと大きな損失を被る可能性があるので注意が必要です。

三角持ち合いでだましが発生しやすいケースをしっかりと理解押して、今記事紹介した回避方法を取ることが重要です。

Funded7では、こうしたチャートパターンを学びながら実践的な取引を体験できます。

プロトレーダー向けの環境で、だましを回避しながら利益を狙う取引スキルを磨きましょう。