ADX・DMIの使い方や見方|手法を極めるためのコツも紹介!
ADXとはトレンド相場が発生しているかどうかと、そのトレンドの強弱を数値化して判断できるインジケーターです。
ADXは、相場価格だけでは今がトレンド相場なのかレンジ相場なのかの判断が難しい場合に役立ちます。
またADXの計算過程で使われるDMIというインジケーターも、売買シグナルを判断するためにADXと同時に表示して活用されます。
この記事ではADXやDMIの仕組みを踏まえつつ、使い方や他のインジケーターと組み合わせた場合のトレード戦略などを以下の項目で詳しく解説します。
- ADXとはトレンドの強さがわかるインジケーター
- ADXやDMIの使い方や見方
- ADXは基本的な使い方だけで勝てるのか?
- ADXを極めるための2つのコツ
- ADXの練習はFunded7で
- まとめ
【一分要約】ADXは2段階の使い方をする
トレンドの発生や強弱が分かるADXは相場の環境認識、上昇と下落の強弱が分かるDMIは環境認識をした上での売買判断に使います。
具体的には、ADXが20以上を超えているかどうかで、順張りに適した強いトレンドが出ている銘柄を見つけます。
その後、DMIの構成要素である+DIと-DIラインのクロスを確認することで「買い」または「売り」のタイミングを判断できます。
さらに移動平均線やボリンジャーバンドなどのインジケーターと組み合わせることで、ADXの弱点を補いつつトレード根拠を強化することができます。

ADXとはトレンドの強さがわかるインジケーター
ADX(Average Directional Index)とは、相場にトレンドがあるかどうか、そしてそのトレンドの強弱を数値化して判断できるインジケーターです。
ADXは0〜100の範囲で推移し、数値が高いほどトレンドが強いこと、低いほどレンジ相場であることを示します。[image_with_animation image_url=”21586″ image_size=”full” animation_type=”entrance” animation=”None” animation_movement_type=”transform_y” hover_animation=”none” alignment=”” img_link_large=”yes” border_radius=”none” box_shadow=”none” image_loading=”default” max_width=”100%” max_width_mobile=”default”]
ADXで確認できる数値を使った、トレンド強弱の基準は以下の通りです。
| ADXの数値 | トレンドの強さ |
| 0~20 | トレンドなし(レンジ相場) |
| 20~40 | トレンドが発生し始めている |
| 40~50 | トレンド相場に突入している |
| 50~60 | 強いトレンドが発生している |
| 60~ | トレンドが過熱している(反転の可能性が高い) |
ADXとDMIの関係
ADXを使うことでトレンドの発生や強弱を判断できるものの、「上昇トレンド」か「下降トレンド」かのトレンド方向は判断できません。
トレンド方向の判断材料としてADXと組み合わせて使われるのが、DMI(Directional Movement Index)です。
DMIは、上昇トレンドの強さを表す「+DI」と、下落トレンドの強さを表す「-DI」という2つのラインから構成されています。
つまりADXが上昇している中で、+DIラインが-DIラインよりが上昇していると「上昇トレンド」、-DIラインが+DIラインより上昇していると「下落トレンド」といった判断ができます。[image_with_animation image_url=”22010″ image_size=”full” animation_type=”entrance” animation=”None” animation_movement_type=”transform_y” hover_animation=”none” alignment=”” img_link_large=”yes” border_radius=”none” box_shadow=”none” image_loading=”default” max_width=”100%” max_width_mobile=”default”]
なおADXとDMIの関係は深いことから、取引プラットフォームによってはADXを表示すると同時にDMIも表示されます。
ADXの計算方法
ADXとDMIの関係をさらに理解するために、ADXの計算方法を見ていきましょう。
ADXの算出プロセスは以下の通りです。
- 当日と前日の高安値をもとに+DMおよび−DMを計算
- 価格変動の最大幅であるトゥルーレンジ(TR)を計算
- +DMや−DM、TRを使って+DIと-DIを計算
- +DIと-DIをもとにDX(Direction Index)を計算
- DXの平均を求めてADXを計算
計算方法を見て分かるように、ADXの計算にはDMIの構成要素である+DIと-DIが使われています。
このようにADXと+DI・-DIは非常に関連性が深いテクニカル指標なのです。
ADXやDMIの使い方や見方
ADXは相場の環境認識、DMIは環境認識をした上での売買判断に使います。
ADXやDMIの使い方や見方の基本として、以下の2つを解説します。
- ADXだけで順張りに適した銘柄を見つける
- +DIと−DIのクロスで順張りエントリーをする
ADXだけで順張りに適した銘柄を見つける
ADXの数値を見ることで、順張りに適した強いトレンドが出ている銘柄を見つけることができます。
ADXは銘柄ごとのトレンドの強さを数値化してくれるため、ADXの数値が一定以上であれば順張りが効きやすい銘柄だと判断することができます。
判断基準は以下の通りです。
| ADXの数値 | 判断基準 |
| 0~20 | トレンドなし(エントリー非推奨) |
| 20~40 | トレンドの初動(注目すべき局面) |
| 40~50 | 明確なトレンド(エントリー好機) |
| 50~60 | 強いトレンド(トレンド継続の期待大) |
| 60~ | トレンドが過熱(利益確定、またはエントリー非推奨) |
例えば複数の通貨ペアにADXを表示して、ADXの数値が40以上の銘柄だけを絞り込むことでトレンド相場を効率的に狙うことが可能です。[image_with_animation image_url=”22016″ image_size=”full” animation_type=”entrance” animation=”None” animation_movement_type=”transform_y” hover_animation=”none” alignment=”” img_link_large=”yes” border_radius=”none” box_shadow=”none” image_loading=”default” max_width=”100%” max_width_mobile=”default”]
このようにADXの数値を活用することで、「勝ちやすい相場」と「負けやすい相場」を事前に選別できるのが大きなメリットです。
+DIと−DIのクロスで順張りエントリーをする
ADXでの相場の見極めに加えて、+DIと−DIのクロスを活用することで、具体的な売買判断が可能になります。
+DIと−DIのクロスによる売買判断方法は、以下の通りです。
- +DIが−DIを上抜けた場合:買いが優勢 → 買いエントリーのシグナル
- −DIが+DIを上抜けた場合:売りが優勢 → 売りエントリーのシグナル
ただしクロスだけで判断するのではなく、ADXの数値でトレンド相場であることを確認できているのが大前提です。
例えばADXが20以上のときに+DIが−DIを上抜いたら、強い上昇トレンドの発生と判断して買いエントリーを検討できます。[image_with_animation image_url=”22022″ image_size=”full” animation_type=”entrance” animation=”None” animation_movement_type=”transform_y” hover_animation=”none” alignment=”” img_link_large=”yes” border_radius=”none” box_shadow=”none” image_loading=”default” max_width=”100%” max_width_mobile=”default”]
ADXが低い状態でのクロスは、レンジ相場におけるだましの可能性が高くなるので注意しましょう。[nectar_btn size=”jumbo” open_new_tab=”true” button_style=”regular” button_color_2=”Accent-Color” solid_text_color_override=”#000000″ icon_family=”none” button_id=”challenge2″ text=”TradingCultで取引を始める” url=”https://my.tradingcult.com/ja/challenges?group=Challenges&affiliateId=148&utm_campaign=blog20250321&utm_content=challenge2″]
ADXは基本的な使い方だけで勝てるのか?
ADXは基本的な使い方だけでも相場で勝てるのか気になる方のために、以下の条件で実際の相場を使って検証してみました。
- エントリー条件:ADXが20を超えた状態で、±DIがクロスしたら順張り
- 損切り条件:エントリー地点の直近高安値
- 利益確定の条件:リスクリワード比が1以上へ到達
検証結果は以下の通りです。
| 項目 | 取引チャンス | 勝率 |
| ユーロドル日足 | 10回 | 50% |
| ユーロドル1時間足 | 11回 | 45.5% |
| ユーロドル15分足 | 10回 | 60% |
| ユーロドル1分足 | 9回 | 77.8% |
平均勝率が58.3%となり、今回の条件下ではADXだけでも勝てることが分かりました。
また15分足や1分足などの短期足では勝率が高かったことから、スキャルピングのような短期取引に向いていることも分かりました。
ADXだけで勝てるのかについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ADXだけで勝てるのかを検証|勝率アップのコツや相性がいいインジケーターを紹介
ADXと他のインジケーターを組み合わせた使い方
DMIの他にもトレンド方向や売買シグナルを判断するために、ADXと相性がいいインジケーターがあります。
ADXと相性がいい以下のインジケーターを組み合わせた使い方を解説します。
- ADXと移動平均線の組み合わせ
- ADXとボリンジャーバンドの組み合わせ
ADXと移動平均線の組み合わせ
移動平均線は価格の方向性を視覚的に把握できるため、ADXのトレンド方向を判断できないという弱点を補うことができます。
具体的な使い方は以下の通りです。
- ADXが25以上、かつ移動平均線が上方向:買いシナリオ
- ADXが25以上、かつ移動平均線が下方向: 売りシナリオ
上記を使ってトレンド方向を確認した上で、移動平均線で価格が反発したタイミングで順張りエントリーをします。[image_with_animation image_url=”22028″ image_size=”full” animation_type=”entrance” animation=”None” animation_movement_type=”transform_y” hover_animation=”none” alignment=”” img_link_large=”yes” border_radius=”none” box_shadow=”none” image_loading=”default” max_width=”100%” max_width_mobile=”default”]
ADXとボリンジャーバンドの組み合わせ
ボリンジャーバンドではトレンド方向と強弱の両方を確認することができるので、ADXの弱点を補いつつトレード根拠も強めることができます。
具体的には、ボリンジャーバンドが広がり始めてADXが20〜25を上抜けるタイミングがトレンド発生の初動になるので、順張りエントリーの好機だと分かります。
そしてボリンジャーバンドが拡大中にADXが40以上で上昇中の場合、 強いトレンド継続中だと判断できるので押し目買いや戻り売りを狙いやすくなります。[image_with_animation image_url=”22034″ image_size=”full” animation_type=”entrance” animation=”None” animation_movement_type=”transform_y” hover_animation=”none” alignment=”” img_link_large=”yes” border_radius=”none” box_shadow=”none” image_loading=”default” max_width=”100%” max_width_mobile=”default”]
一方でADXが上がっているものの、ボリンジャーバンドが広がっていない場合はADXのシグナルがだましの可能性があると判断できます。
ADXを極めるための2つのコツ
ADXの使い方を極めるためのコツとして、以下の2つを紹介します。
- トレンドの発生前に注目する
- 設定はなるべく変えない
トレンドの発生前に注目する
ADXの真価が発揮されるのはすでにトレンドが出ている相場ではなく、これからトレンドが始まりそうな相場です。
なぜならADXで強いトレンドがすでに確認されている状態でエントリーをすると、高値買いや安値売りになる可能性があるからです。
したがってADXを効果的に使いたいなら、最低でも20台から上昇し始める動きにいち早く気づき、初動で入ることがカギとなります。
設定はなるべく変えない
ADXはデフォルトで「14」期間に設定されていることが多いですが、この設定はなるべく変えないようにしましょう。
なぜなら多くのトレーダーがデフォルト設定を活用しているので、そのままの設定を使う方がセオリ-通りのテクニカル分析が効きやすいからです。
また設定を頻繁に変えることは、トレードに再現性がなくなってしまう原因にもなります。
仮に「今回は設定7」「次は設定20」と使い分けてしまうと、結果の比較ができず、自分に合った勝ちパターンが確立しにくくなるので注意しましょう。
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まとめ
この記事ではADXの使い方について、概要からDMIとの関係性、他のインジケーターとの組み合わせ方まで、実践に役立つ情報を幅広く解説してきました。
検証結果からも、ADXはトレンドのある通貨ペアを見極める手段として非常に有効であり、特にスキャルピングのような短期取引との相性が良いことも分かりました。
ただしADXだけで取引は完結するのではなく、他のインジケーターや環境認識と組み合わせて使うことが勝率アップの鍵となります。
まずはデフォルト設定のままADXを表示し、実際のチャートでトレンドの強さと動きの関係性を体感してみてください。
今日からでもすぐに始められるインジケーターですので、ぜひADXを使ったトレードにチャレンジして、自分の勝ちパターンを見つけていきましょう。
