View Categories

【重要】Funded7 新リスクフレームワーク(OREF)の全貌:公正性と透明性に関する新たな基準

5 min read

Funded7は、プロップファーム業界における課題である「ルールの不透明性」と「曖昧な基準による出金拒否」を解決するため、新たなリスク管理フレームワーク「Optimal Risk Enforcement Framework (OREF)」を導入いたします。

本フレームワークの目的は、トレーダーを不当に制限することではありません。明確な定量的基準を公開することで、長期的に利益を上げ続ける「一貫性のあるプロトレーダー」を保護し、公正な取引環境を提供することにあります。

以下に、新しい口座ランクシステム(ティア制)と、判定基準の詳細を解説します。

1. 原則と運営上の裁量権(Principles & Discretion) #

本記事で解説するルールは、Funded7におけるリスク管理の「原則」を定めたものです。

Funded7は原則として、公開されたルールに基づいて厳格にパフォーマンスを判定します。しかし、取引環境の健全性を守るため、リスクチームは以下の2つのシナリオにおいて介入する権利(裁量権)を有します。

第一に、市場の健全性(Market Integrity):

選挙や主要な金融イベントなど、極端なボラティリティが発生する期間中は、安定性を確保するためにリスクパラメータを一時的に調整する場合があります。

このような変更が行われる際は、適用前に必ずトレーダーへ「事前の通知」を行います。

第二に、悪意ある執行(Malicious Execution):

厳密なデータ分析の結果、プラットフォームのインフラやルールブックを悪用しようとする試み、組織的な搾取、またはアビューズ(濫用)と特定された取引パターンや行動は、「悪意ある執行」と分類されます。これらは戦略の名称に関わらず、重大なポリシー違反として厳正に対処されます。

2. 3つのプロ口座ティア(プロ / シルバー / ブロンズ) #

Funded7では、チャレンジ(Phase 2)をクリアしたトレーダーに対し、一律の合格取り消しを行うのではなく、トレードデータに基づいた「最適なティア(ランク)」でプロ口座を提供します。

口座タイプ プロ口座(Pro Account) シルバープロ口座(Silver Pro Account) ブロンズプロ口座(Bronze Pro Account)
対象 Clean Pass
ルール違反なく、安定した成績で合格したトレーダー。
Consistency Miss
利益が特定のトレードに偏っており、再現性に懸念がある場合。
Risk Warning
リスク許容度を超過しているが、利益目標は達成している場合。
レバレッジ 1:50 1:30 1:20
リスク上限 3.0% 2.0% 1.0%
SL設定 任意(推奨) 必須 必須
卒業条件
(プロ口座への昇格)
- 合計3回の出金成功
(3 Successful Payouts)
合計3回の出金成功
(3 Successful Payouts)

※ リスク上限(Flat Risk %)について:
単一ポジション、相関ペアの合計、ポートフォリオ全体、すべてにおいて上記の「フラットレート」が適用されます。

※ 卒業条件について:
「出金成功」とは、リクエストが拒否(Reject)されず、承認されたことを指します。

3. チャレンジ合格時の判定フロー(マニュアルレビュー) #

Phase 2の利益目標を達成後、システムは口座を一時的にロックし、リスクチームによるマニュアルレビュー(手動審査)を実施します。

私たちは単純な「合格/不合格」判定には依存しません。

あなたの取引データを分析し、適切なティアに配置します。

1. 判定:プロ口座(合格)

    1. すべてのルールを遵守し、安定したトレードが行われている場合。
    1. → 正規の条件(レバレッジ1:50 / リスク3.0%)で運用を開始します。

2. 判定:シルバープロ口座(条件付き合格)

    1. 利益目標は達成したが、「一貫性(Rule 1)」に懸念がある場合。
    1. → 不合格とはなりません。 シルバープロ口座(リスク2.0%)で運用を開始し、まぐれ当たりではない実力を証明していただきます。合計3回の出金実績でプロ口座へ昇格となります。

3. 判定:ブロンズプロ口座(条件付き合格)

    1. 利益目標は達成したが、「リスク管理(Rule 2)」に懸念が見られる場合。
    1. → 不合格とはなりません。 ブロンズプロ口座(リスク1.0% / レバレッジ1:20)で運用を開始し、安全な資金管理ができることを証明していただきます。

4. プロ運用中の違反と「Nullify(無効化)」ポリシー #

Funded7では、ルール違反発生時に「正当な利益まで没収(Reset)する」措置を撤廃しました。

プロ運用中(全ティア共通)の違反に対しては、以下の処理が適用されます。

ケースA:一貫性の欠如(Rule 1: Consistency)

  • 状況: 利益が出ているが、特定のトレードに利益が偏りすぎている(QCスコア不足など)場合。
  • 処置:出金保留 (Deferral)
    利益没収なし: 獲得した利益は維持されます。
    ストライクなし: ペナルティカウントは付与されません。
    対応: トレードを継続し、データが正常化(Cure)した段階で再度出金申請が可能となります。

ケースB:リスク超過(Rule 2: Risk / Rule 3: Execution)

  • 状況: リスク上限(%)を超えたエントリーや、スキャルピング制限違反があった場合。
  • 処置:違反利益のみ無効化 (Nullify) + ステータス変更
    部分削除: 「ルール違反をしたトレードで得た利益」のみを取り消します。ルールを遵守して得た利益は口座に残ります。
    1 Strike (ストライク): リスク違反として「1ストライク」が付与されます。
    対応: 口座は原則として**「制限付きティア(シルバープロ等)」へステータスが変更**され、より安全な環境で取引を再開していただきます。
    – ※違反の深刻度や頻度に基づき、運営チームの判断でブロンズプロ口座が適用される場合もあります。

ケースC:悪質な不正行為(Rule 4: Conduct)

  • 状況: ギャンブルトレード、アービトラージ、他口座間両建てなどの禁止行為が確認された場合。
  • 処置:契約終了 (Termination)
    – 即座に口座を閉鎖し、全ての利益を没収します(ストライク無しの一発退場)。

【重要】利益無効化とドローダウン判定ポリシー コンプライアンス審査の結果、ルール違反が特定された場合、以下の手順で処理が行われます。

  • 1. 利益の削除: 違反したトレードから得られた利益は、口座の有効証拠金(Equity)から削除(Nullify)されます。
  • 2. 損失の維持: 違反したトレードによる損失は、そのまま口座に残ります(削除されません)。
  • 3. 判定: 利益削除後の有効証拠金が「ドローダウン許容ライン(初期資金の90%等)」を下回った場合、これは「不適正な取引によるDD違反」とみなされます。

<特例救済措置> 通常、DD違反は即座に口座解約(失格)となります。 しかし、この「利益削除によって事後的にDD違反となった」ケースに限り、「真の実力(True Performance)」を更生するラストチャンスとして、口座解約ではなく「制限付きティア(ブロンズプロ等)」への移行を認める場合があります。

  • ※すでに制限付きティア(シルバー/ブロンズ)に在籍している状態でこの基準に抵触した場合は、即時解約となります。

5. 詳細ルールへのガイド #

各ルールの定量的な基準(計算式、制限秒数、禁止手法など)は、以下の詳細記事にて全て公開しています。